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共感と「オウム返し」の違い

最近書店の心理学系のコーナーに行くと「傾聴」という言葉がタイトルに使われた本がたくさん目につきます。


傾聴とは、「相手の話をよく聞く」ということで、カウンセリングなどにおいてはとても重要な行為とされています。


この傾聴で一番よく用いられる手法が、「相手の言ったことを繰り返す」というもの。


そうすることで「私はあなたの言っていることをしっかりと理解していますよ」と相手に伝える効果があると言われています。


しかし、この相手の言葉を繰り返すという手法には、とても重要な前提条件があるのですが、意外とこの前提条件を理解せず、言葉を繰り返しさえすれば相手に共感が伝わると解説されている本が多数あります。


相手の言葉を繰り返す行為に「オウム返し」という場合があります。


オウム返しは、決して良い意味で使われる言葉ではありませんが、傾聴においては、なぜこの手法が有効だと言われるのでしょうか。


それは、傾聴というような話の聞き方をする場面は、片方が主体となって思いを話す時や、それこそ「愚痴」を聞いてあげる時という、会話というより、片方だけが話す場合のみに有効な話の聴き方だからです。


そう、オウム返しをしても、それを「共感」だと相手が感じてくれるのは、片方だけが話をするという前提条件が必要なんです。


会話はキャッチボールだと言われますが、野球をよく知らない人でもキャッチボールとピッチャーの投球練習とが違うこと位は分かると思います。


同じ様にボールを投げ合う行為でも、キャッチボールはお互いが対等にボールを投げる行為であるのに対して、投球練習はあくまでもピッチャーが投げるための練習。

ですから、自ずとそのやり方は変わってきます。


このように、二人の人が対話している形であっても、対等な会話の場合と相手から話を聞いている場合とでは、自ずと手法は変わってくるはず。


しかし、そこを理解できずに、「繰り返すことが相手に共感を示す行為だ」と安易に言ってしまうと、会話をしている場面において、ただのオウム返しとなってしまい、話し相手が不快に感じてしまうということが起きてしまいます。


相手の話に共感するだけのことでも色々気を使う。


会話って難しいですね。

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